最近、京都大学の研究により日本における個人主義と幸福度には深い関係があると発表されました。
研究の対象となったのは日本とアメリカの大学生です。両者とも個人主義傾向が強いですが、アメリカの大学生は個人主義傾向と親しい友人の数、幸福感にはあまり関係が見られなかったそうです。
しかし、日本で個人主義の傾向が強い人は親しい友人の数も少なく、幸福感も低いということがわかりました。
また、日本においては個人主義的で競争的な精度を導入している企業で働く人にもこのような傾向が現れるということがわかっています。
グローバル化により日本ではまずます個人主義化が進んでいます。
このような傾向が進んでいるのは近代以降のことです。
しかしそれに対してヨーロッパなどの個人主義は長い時間をかけて勧められたものです。
もともと個人主義の国でなかった日本で成果主義や個性重視を掲げられるとそれに必要な心理や行動傾向を身につけていないために日本の伝統的な規範や価値観との間でギャップが生じてしまうようです。
結果、他社と親しい関係を築けない人が多くなり、幸福感も低下してしまうという見解が生まれています。
セキュリティ面においても、現代のようにあまりに個人主義が進んで「自分のことは自分でやる」という考えになりすぎると周りに助けを求めづらくなったり、何かがあっても知らんぷりをされてしまうことになります。
欧米のように個人主義がすすんでも周囲と関係を築けるようになるのは日本人はまだまだ先のことなのかもしれません。